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「こっちきて」
私の手を引いて部屋の真ん中へと歩き出すれおちん。
...なんだろう。
「よし、じゃあ目瞑って」
「目を瞑るの?」
「そうそう」
不思議に思いながらも目を瞑る。
...またなんか驚かされるのかな。
そんな事を考えながらじっと立っていると、首の周りにひんやりとした何かを感じる。
ぱっと目を開く。
「あっ、まだ開けていいって言ってないのに...」
「だって、気になるもん」
視線を首に落とすと、花を基調としたデザインのネックレスが目に入る。
「これって......」
目にじわじわと涙が溜まっていくのが分かる。