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すれ違い
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「それで、なんだよ」
ホットコーヒーを一口飲んだ後、本題に入るれおちん。
カフェに来て、れおちんと私の前に座っているお父さんに視線を向ける。
コーヒーを飲んで小さく咳払いをしたお父さんが、ゆっくりと口を開く。
「...零央......今までごめんな」
「...なんだよ急に」
お父さんの言葉に、れおちんが動揺したのが分かる。
きっと、謝られるのだと思ってなかったのだろう。
私もそうだ。驚いている。
そして、父さんの真意が掴めない。
だけど......大事なことを言おうとしているのは分かってる。