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「俺らに降りかかったのは、当然借金で......母さんとの思い出の家も失って...兄妹とは離ればなれになるし...住む所も食べるものもお金もなくて途方に暮れてた所にお前に出会った」


「......私?」


「そう。見ず知らずの俺にご飯作ってくれてすげぇ感謝してる」


そう言って、ありがとう。と嬉しそうに微笑んだA君。


まさかそんな風に思われてたなんて思わなかった。



「そう言ってもらえて嬉しいよ」



自然と笑顔になる。



っていうか、今まで黙って話聞いてて思ったけど......


「これからどうするの?」



家もなくて、お金もなくて、これからどうやって過ごそうと思ってるんだろう...?



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