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「......と、とりあえず私の家きます? こんな所じゃ風邪引くし、温かいお茶でも飲んで......」
「いく、いきます‼︎」
私の提案に、即反応してきた目の前でうずくまっていた人。
迷うこともなく、しかも警戒もしなかったことに驚いた。
なんか......凄いな。
「じゃ、じゃあ急ぎましょう‼︎ 寒いから...」
私は少し戸惑いながらも、うずくまっていた人と暗い中歩きだした。
──ザッザッ
歩く音が夜の道に響く。
「.........」
「.........」
無言ってこんなにそわそわするものだっけ...?
歩き出してから今までずっとお互い無言で気まずいんだけど。