不確かなもの
僕は、死の訪れを家で迎えたくはなかった。僕が通っている近所のクソ高校で迎えたかった。クソみたいな俺はクソみたいな高校で死ぬのがベストだと思ったからだ。家でなんか絶対死ねない。両親は一流大学を出て、一流企業に就職。上司と部下の関係で結婚した、言わばエリートだ。弟は、陸上の県選抜。頭も良いし、顔もいい。この3人だけ見れば理想的な家族だ。言わずとしてもわかるようにおれはこの家族で浮いている。しかし、それはもうしょーがない。どーしようもないことなんだ。