ほしの、おうじさま
だって、まさか阿久津君からそんな言葉をもらえるとは思わなかったから。
ここぞとばかりに扱き下ろされると思ったのに。
いっぱい憎まれ口を叩かれると思ったのに。
意外や意外、私の言動を正当化し、存在意義がある事を力説してくれちゃったりするから。
超絶にくすぐったくて照れ臭くて、とてもじゃないけどそれ以上阿久津君とまともに対峙し続ける事なんかできなかった。
「あれ?」
するとその時。
「お疲れ様。二人もお茶当番だったんだね」
そう声を発しながら新たな人物が登場した。
声を聞いた瞬間に気付いていたけれど、振り向いた私の視界に入り込んで来たのはやはり彼であった。
「ほ、星野くん!」
思わず浮かれながら、カウンターへと近付いて来た彼に向けて挨拶を返す。
「お疲れ様~」
『……何だよ。またコイツかよ』
だがしかし、うんざりしたような阿久津君の呟きに、私は条件反射で反応してしまった。
「ちょっとうるさいよ阿久津君。そういうこと言うなってもう何度も…」
「おいっ」
「え?」
「バカだなお前。今の声は…」
「あぁ!」
遅ればせながらその事実に気が付き、私は盛大にテンパる。
「ん、んもー。何でこのタイミングでそんな風に呟いたりするかなー?紛らわしい!」
「仕方ねーだろが。制御不能な感情なんだから。つーか、お前の方こそうかつにも程があんだろっ」
「な、何よ~。人のせいにするつもり?」
ここぞとばかりに扱き下ろされると思ったのに。
いっぱい憎まれ口を叩かれると思ったのに。
意外や意外、私の言動を正当化し、存在意義がある事を力説してくれちゃったりするから。
超絶にくすぐったくて照れ臭くて、とてもじゃないけどそれ以上阿久津君とまともに対峙し続ける事なんかできなかった。
「あれ?」
するとその時。
「お疲れ様。二人もお茶当番だったんだね」
そう声を発しながら新たな人物が登場した。
声を聞いた瞬間に気付いていたけれど、振り向いた私の視界に入り込んで来たのはやはり彼であった。
「ほ、星野くん!」
思わず浮かれながら、カウンターへと近付いて来た彼に向けて挨拶を返す。
「お疲れ様~」
『……何だよ。またコイツかよ』
だがしかし、うんざりしたような阿久津君の呟きに、私は条件反射で反応してしまった。
「ちょっとうるさいよ阿久津君。そういうこと言うなってもう何度も…」
「おいっ」
「え?」
「バカだなお前。今の声は…」
「あぁ!」
遅ればせながらその事実に気が付き、私は盛大にテンパる。
「ん、んもー。何でこのタイミングでそんな風に呟いたりするかなー?紛らわしい!」
「仕方ねーだろが。制御不能な感情なんだから。つーか、お前の方こそうかつにも程があんだろっ」
「な、何よ~。人のせいにするつもり?」