ほしの、おうじさま
「祖父から前の世代は遥か遠い異国の地で産まれた者で、祖父は見聞を広げる為に日本を訪れた際に祖母に一目惚れし、押しに押しまくって結婚までこぎ着けたらしい。そしてそのまま日本に留まったんだ」
「そうだったんだ…」
「恋愛を無事に成就できた祖父だけど、つきあい始めの頃は一族総出での猛反対にあったらしい」
「あぁ…でも、時代的にそうなるかもね」
星野君の祖父母さん達の若かりし頃、つまり推定4~50年以上前は、国際結婚っていうのはまだまだ珍しかっただろうし。
「特にお祖母様は日本人だもんね。その親御さん世代となると、外国の方と縁続きになる事への抵抗感が強かっただろうから。そちら側のご親戚には更に強固に反対されたでしょうね」
「あ、いや…。祖母の家族と親族は第二次世界大戦で亡くなってしまっていたんだ。いわゆる『戦争孤児』というやつで…」
星野君は私の考えをやんわりと訂正した。
「15才まで施設で育ち、その後は自分一人の力で生きて来たらしい。だから祖母の側に立って反対する人はいなかったんだ」
「あ、そ、そうだったんだ。ゴメンね」
そんな超プライベートな事情を説明させてしまった事に焦りながら謝罪する。
「いやいや、大丈夫だよ。話の流れでそうなるのは仕方ないし」
しかし星野君は爽やかにフォローしてくれた。
「そうだったんだ…」
「恋愛を無事に成就できた祖父だけど、つきあい始めの頃は一族総出での猛反対にあったらしい」
「あぁ…でも、時代的にそうなるかもね」
星野君の祖父母さん達の若かりし頃、つまり推定4~50年以上前は、国際結婚っていうのはまだまだ珍しかっただろうし。
「特にお祖母様は日本人だもんね。その親御さん世代となると、外国の方と縁続きになる事への抵抗感が強かっただろうから。そちら側のご親戚には更に強固に反対されたでしょうね」
「あ、いや…。祖母の家族と親族は第二次世界大戦で亡くなってしまっていたんだ。いわゆる『戦争孤児』というやつで…」
星野君は私の考えをやんわりと訂正した。
「15才まで施設で育ち、その後は自分一人の力で生きて来たらしい。だから祖母の側に立って反対する人はいなかったんだ」
「あ、そ、そうだったんだ。ゴメンね」
そんな超プライベートな事情を説明させてしまった事に焦りながら謝罪する。
「いやいや、大丈夫だよ。話の流れでそうなるのは仕方ないし」
しかし星野君は爽やかにフォローしてくれた。