ほしの、おうじさま
「遅いから心配したよ。どうしたの?」
「すみません。私が足を傷めてしまいまして」
するとすかさず阿久津君が状況説明をしてくれた。
「それで星さんがここまで付き添ってくれたんです」
「え?大変じゃないか」
課長は目を見開きながら言葉を繋いだ。
「自分のとこの上司に報告したら、早いとこ医務室に行きなさい」
「はい」
そこで阿久津君は宣伝課の方が集まっているエリアへ、私は課長と共にマーケティング課の方達の下へと移動した。
その後、社長より防災意識についてのお話を聞き、「それでは解散」という言葉を合図にそれぞれ仕事に戻る事になった。
つまり私は引き続き会場準備に取りかかるという訳だ。
皆さんとエレベーターに相乗りして7階へと上がる。
まずは掃除用具のある小部屋まで歩を進め、阿久津君が置きっぱなしにしたと思われる道具一式を手に会議室を目指した。
鍵を開け、中に入り、電気を点けた所で星野君が入室して来た。
「お疲れ様」
「あ、お、お疲れ様」
すこぶる気まずい思いを抱きつつ返答し、続ける。
「えと、阿久津君、今医務室に行ってて…」
「あ、そうなの?」
目を見開いてそう返答した後、星野君は呟いた。
「ホントにケガしてたんだ…」
「すみません。私が足を傷めてしまいまして」
するとすかさず阿久津君が状況説明をしてくれた。
「それで星さんがここまで付き添ってくれたんです」
「え?大変じゃないか」
課長は目を見開きながら言葉を繋いだ。
「自分のとこの上司に報告したら、早いとこ医務室に行きなさい」
「はい」
そこで阿久津君は宣伝課の方が集まっているエリアへ、私は課長と共にマーケティング課の方達の下へと移動した。
その後、社長より防災意識についてのお話を聞き、「それでは解散」という言葉を合図にそれぞれ仕事に戻る事になった。
つまり私は引き続き会場準備に取りかかるという訳だ。
皆さんとエレベーターに相乗りして7階へと上がる。
まずは掃除用具のある小部屋まで歩を進め、阿久津君が置きっぱなしにしたと思われる道具一式を手に会議室を目指した。
鍵を開け、中に入り、電気を点けた所で星野君が入室して来た。
「お疲れ様」
「あ、お、お疲れ様」
すこぶる気まずい思いを抱きつつ返答し、続ける。
「えと、阿久津君、今医務室に行ってて…」
「あ、そうなの?」
目を見開いてそう返答した後、星野君は呟いた。
「ホントにケガしてたんだ…」