それは許される恋…ですか
「不安だと言ったのは本当よ。自分の立場みたいなものが見えなくて、誰からも必要とされてないみたいに感じたの」
厚哉からも白瀬さんからも必要とされない人間のように思った。それで落ち込んで涙が溢れたんだ。
「私は厚哉のことを必要としているのに厚哉は私に『好きにすればいい』と言った。店に行けば好きでもない人から告白されて、その人も本気で言ってるとは思えない。だったら、私は何を信じたらいいの。実家から飛び出した私には何処へも行く当てもないから迷うし、どうしたらいいか不安で見えなくて、目の前が真っ暗な気分に陥ったの!」
濃厚なキスを受けたことは話さなかった。言えば厚哉が怒るような気がした。
「気持ちが揺らいでしまったのも認めるよ。でも、それは厚哉のせいでもある!」
胸に小さな怒りが湧いた。
厚哉とのすれ違いの日々が頭の中を過ぎていく。
「厚哉が私に触れないから!私のことを気にもしてないから!」
何を言っても親みたいだと言って止められた。
私の視線はいつだって厚哉に注がれてたのに、彼はそんな私の顔すらも見ようとしてくれなかった。
「厚哉に触れて貰ってさえいれば店長に惑わされたりもしない!どんなに言い寄られても、私には彼がいるんだと突っぱねられた!厚哉しか要らないのに他の人に触れられた!厚哉が側に居てくれればいいのに、いつも隣に居ないせいで!」
厚哉からも白瀬さんからも必要とされない人間のように思った。それで落ち込んで涙が溢れたんだ。
「私は厚哉のことを必要としているのに厚哉は私に『好きにすればいい』と言った。店に行けば好きでもない人から告白されて、その人も本気で言ってるとは思えない。だったら、私は何を信じたらいいの。実家から飛び出した私には何処へも行く当てもないから迷うし、どうしたらいいか不安で見えなくて、目の前が真っ暗な気分に陥ったの!」
濃厚なキスを受けたことは話さなかった。言えば厚哉が怒るような気がした。
「気持ちが揺らいでしまったのも認めるよ。でも、それは厚哉のせいでもある!」
胸に小さな怒りが湧いた。
厚哉とのすれ違いの日々が頭の中を過ぎていく。
「厚哉が私に触れないから!私のことを気にもしてないから!」
何を言っても親みたいだと言って止められた。
私の視線はいつだって厚哉に注がれてたのに、彼はそんな私の顔すらも見ようとしてくれなかった。
「厚哉に触れて貰ってさえいれば店長に惑わされたりもしない!どんなに言い寄られても、私には彼がいるんだと突っぱねられた!厚哉しか要らないのに他の人に触れられた!厚哉が側に居てくれればいいのに、いつも隣に居ないせいで!」