それは許される恋…ですか
その瞬間果てるような刺激が身体中を駆け巡った。
厚哉と同じタイミングでイけたことが、私にとって喜びに繋がっていく。


激しくなった呼吸のままで抱き合ってた。
満ち足りた幸せを感じながら、厚哉のことを抱きしめてみる。



「好き…」


寝ボケてない彼に言えるのが夢のよう。
これからはどんな時にもこの言葉を贈ろう。



「俺も好きだよ」


自分を離した厚哉の唇が喋る。
答えるようにキスを交わして、厚哉とこれからも共に生きようと決めた。



(そしたら、どんなに許されなくてもいいの……)



厚哉が私を側に置いてくれる限り尽くす。

飽きられないように頑張って、いつか皆にも認めてもらう。


それがわたしに許された恋だと思う。

その日が来るまで、精一杯厚哉と好き合っていこう。



夜遅くまで求め合うままに応じ合った。

すれ違ってた時間も見失ってた気持ちも全部、恋しいと思う心根の中に溶け込んでいった………。



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