鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!
文化祭も近いんだから、斎藤君の事なんて考えずにそれだけ考えとこう!
モヤっとしていた頭の一部がスッキリしたのを感じて、ふふっと笑みを浮かべる。
そうだよね。
やっぱり、考えるのは性に合わないしッ!
お母さんが帰ってくる前にご飯を食べ終えて、いつもより速い時間にベッドへと飛び込む。
明日は確か、シフト入ってたし。
何となくだけど、もう反応しなくても大丈夫そうな気がするんだよね。
ショートケーキ、また作らないと…。
いつも少しだけ違うように作ってるのには全く気づく様子はないけど。
美味しそうに食べてくれるのは嬉しいし‼︎
…もう寝よう。
多分、明日から文化祭の準備で忙しいはずだし。
携帯を机の上に投げ出し、布団にくるまって、変な夢を見ながら眠りに落ちたのだった。