鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!
俺が心の中で真翔にため息をついたのと同時に、水門が何かを思い出したかのように声を上げた。
『…そう言えば、湊さんから話聞いた?』
いきなりの水門の言葉に、真白が首を傾げて真翔が眉間にしわを寄せる。
真翔は、アレだろ。
水門の口から男らしき名前が出たからだろ?
それにしても、なんで水門が湊さんの名前知ってんだよ。
『湊さん…? 何も聞いてないよ?』
真白浜白で何も聞いていないらしく、首を傾げながらそういった。
真白は水門が湊さんの事知ってることには驚いてないってことは、真白繋がりか。
『そうなの? なら丁度いいわ。
昨日湊さんの所に行った時に伝えてって言われたの』
『えっ⁉︎ みっちゃん来たの?』
私その時休みだったのに! と抗議の声を上げた真城を制止して、水門が話を続ける。
『今週の土曜日遊びに行くから開けといて…らしいわよ?』
……は?
今、水門の奴.遊びに行くから開けとけって言ったよな?
遊びに行くからって…湊さんとはそういう関係なのか…?
『本当ッ⁉︎ 湊さんと遊ぶの、久しぶりだなー…』
真白は真白で満更でもないように笑って、水門にお礼言ってるし。
『……昴』
『んだよ…真翔』