鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!



みっちゃんも湊さんによく会ってたっけ?


湊さんの家に2人でお邪魔して、ホットケーキとかなんとか作ってもらった記憶がある。



……もしかしたら、湊さん、あの時からお店のこと考えてたのかな?




その後も、外の風景を見ながら湊さんといろんなことを話して。


いろんなことって言っても、だいたい学校の事だったけど…。



懐かしそうに話し聞いてる湊さん見たら、話したくなったんだよね。



『着いたよ。ちょっと待ってて?』



車を止めた湊さんは、そういって運転席から降りて行く。



……ん? 私置いていかれる!



『えっ⁉︎ 湊さんどこに…』



行くんですか‼︎ って言葉は、湊さんが助手席のドアを開けた音で遮られる。



『どこにも行かないって。


ほら、降りて』



『あ…ありがとうございます』


こう言うの、やっぱり慣れない!




私が降りた後に助手席のドアを閉めた湊さんを振り返って、もう一度お礼を言った。



『俺がしたいだけだからいーよ。

じゃあ、行こうか?』



『はいっ!!』



< 194 / 234 >

この作品をシェア

pagetop