鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!




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『そろそろだな…』




水門から事前に遊びに行く場所の情報をもらっていた真翔と、水族館の駐車場で真白が来るのを待つ。



…このことは、水門にも秘密のはずだったよな?

どうやって聞き出したのか、それが気になるところだが。


とりあえず、バレないようにすることが大前提。




『あ、来た!』



水門から聞いたらしい時間とほぼ同時刻に駐車場に入って来た車を見て、真翔が叫ぶ。



その声に視線を向けると、確かに湊さんの車だった。



止まった車から湊さんが降りて来て、助手席に回りドアを開ける。



少しして、驚いた表情を浮かべ、湊さんに頭を下げながら真白が降りて来た。





『……大人だな』




2人にバレないように隠れながら見ていた真翔の言葉に頷く。



大人だ。


すごく当たり前のようにあんなことが出来るのは、多分湊さんだからだ。




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