鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!
心当たりは…多分ない。
多分だけど。
最近まで普通通りに話してたし、斎藤くんが避け始めた時は会ってなかったし。
『いつからなの?』
みっちゃんの言葉に、少し時間を巻き戻して考えてみる。
確か、数週間前……湊さんと水族館に行った次の日くらいから、だったはず。
『んー……湊さんと遊んだ時くらいから…』
『ん? 湊さんと遊んだ時?』
私の言葉に身を乗り出して反応したみっちゃんに、一歩体を引いて頷いた。
……そこ、反応するところなの?
てゆか、やっぱり私何かしてる⁉︎
みっちゃんには心当たりがあるからその反応ってことだよね…?
『みっちゃん、私、何かしてる?』
真剣な目でみっちゃんを見つめると、少し困った表情を浮かべたみっちゃんに首を傾げる。
『風花が悪いわけじゃないと思うわよ…?
私の予想では、斎藤が勝手に避けてるだけ』