鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!



私の背中を撫でながらそう聞いてきたみっちゃんに、顔を上げて笑ってみせる。


泣いてるなんて思われたくないし、ちょっと周りの目線も気になるしね‼︎



それにしても、みっちゃんの家かー。

この前行った時は、数学でみっちゃんに厳しくしごかれただけだから、遊びに行くのは久しぶりだし!



それに、今の気分で1人で家に帰っても、確かに考えすぎて布団にくるまってるだけになるだけだろうからなー…。




『……行こうかな?
みっちゃん家のライにも会いたいし‼︎』



『あんた、さっきまで落ち込んでなかった?』



『ずっと落ち込むなんて私らしくないので‼︎』



そう言ってビシッと敬礼して見せた私に、みっちゃんが口元を緩める。

おー…でた。

みっちゃんの緩やかスマイル。


みっちゃんって、基本呆れるか馬鹿にするか的な笑みしか浮かばないから、こんな純粋な笑顔はレアなんだよね。



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