鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!
ただ単に私が馬鹿と思われてるんじゃ⁇ なんて考えはとうの昔に捨てました。
『風花が元気ならなんでも良いわ。
脳内お花畑がちょうど良いわよ』
『ちょ、みっちゃんそれは酷いっ‼︎』
今、本当に自然にサラッと私の事貶したよね?
みっちゃんをキッと睨みつけると、私の頭に手を置いたみっちゃんが、笑ったかと思うと、髪の毛をグシャグシャにかき回した。
私よりすこし身長高いっからって、見せ付けなくても良いじゃん。
『あー…もうこの際だし、みっちゃんの取り置きケーキ全部食べようかな』
『そんなの、許すわけないでしょう!』
ギャーギャー言い争いながら、早足でみっちゃんの家に向かう。
早足なのはまあ、ライに会いたいからでありますけども。
みっちゃんの家に着き、玄関の前でそわそわと体を揺する。
だって、本当に久しぶりだから。
ライが私の事忘れてたら、絶対ショックで倒れる自信がある!
『ライ、私の事覚えてるかなー?』
『絶対覚えてるわ。
異様なぐらい懐いてるじゃない』