鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!
人は君と話す事が見つからなくて頑張って考えてたって言うのに。
それを面白いって何さ。
しかも痛いし!
デコピンされた所を抑えて斎藤君を軽く睨む。
そんな私の抵抗も、斎藤君に鼻で笑って跳ね飛ばされたんだけどね。
『斎藤君達、ホストやるんだよね⁇
それ聞いてみっちゃんが怒って』
私の言葉に納得したように数回軽く頷いた斎藤君は、すぐに嫌そうな表情を浮かべた。
……ん? これはもしかして、斎藤君もみっちゃんと同じく、文化祭なんて面倒だよ派なの⁉︎
確かに、ワーワー騒ぐようなキャラではない気もするけど。
『そっちは何すんの⁇』
『私達はまだ決まってないよー。
次の時間に決める‼︎』
そう言いながら笑ってみせると、斎藤君は面白くなさそうに軽くため息をついた。
『斎藤君、楽しみじゃないの⁇ 文化祭』
『…別に。騒ぐのは好きじゃない』
うん、だろうね。
驚かないからね⁇ そういうタイプって事は知ってましたから!
『お前は楽しみなのか?』
『うん! だって、中々出来ないじゃん』
それこそ、今のクラスで文化祭する事なんて、これで最後だし!
楽しんだ方が絶対得だしね‼︎