GUILTY of JUSTICE TARGET NO-01
次の日もまた奇妙なことが起きた。

私が階段の下にあるゴミ箱に向けていつものように

よそ見をしてペットボトルを投げていた。


スコン・・・

気持ちよく、縦に綺麗に入った。

実は的を外したことがない。

屋台の射的も、スポーツのゴールも、

ごみ箱に入れるのも。

まぁ、そんなことは置いといて、

ちょうどペットボトルを入れた後、

前には炎道の姿があった。

「クズはくず入れも得意なのか。(笑)」

私を貶したような言い方をし、

一人ですれ違っていった。

私は直感的におかしいと思った。

だって、昨日と一昨日、

学校であった炎道は、

男子の中で戯れていて落ち着きがなかった。

その上、私をペテン師だといい、

これからペテン師と呼ぶとまで宣言されたのだった。

しかし、一昨日図書館で会った炎道は落ち着きがあり、

何より単独行動だった。

そして、私の事をクズだといった。

で、今日あった炎道は単独行動で私の事をクズといった冷静な炎道だった。

口調は変わらない、見た目も変わらない。

これは二重人格?あれだけ、

冷静のときとテンションが高ぶる時の差が半端じゃない。

私はしばらくの間自問自答を繰り返していると、

ふと、男子の会話が耳に入った。

「あいつ、今日は静かな日だぜ。つまんねぇ。」

「あぁ、炎道か。まるで昨日とは別人だよな・・。」

「しかたねぇ、あれがあっての炎道だな。」

皆もそう思ってるんだ。

よくあることなのか・・・?




いや、待てよ。
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