放課後、ずっと君のそばで。
「ウェーイ! 真田ー! おまえ毎日毎日すげぇなぁ」
クラスの男子が、告白を見てコウちゃんを冷やかす。
「うるせーな、やめろって」
コウちゃんは眉間にシワを寄せて冷やかしをかわす。
「なんで断ったんだよ! 今の女子結構人気あんだぞ? 知らねぇの? おまえ」
「どうでもいいよ」
テンション高めの男子とは違い、コウちゃんはいつも通りの低い声。
「もったいねぇな。デートだけでもしてやればよかったのに」
「そういうの、俺苦手」
そうだった。
コウちゃん、どこかに出掛けたりするの、面倒くさいって言ってしないんだった。
私の家までは来るけれど、どこかに行ったりすることは、とても大事な用事がない限りない。
よかった。
コウちゃんがこういう性格で......。