放課後、ずっと君のそばで。


今朝も校長が言っていたように、ウチの高校は文武両道をうたっている。


それもあって、とてもうまい人たちが、吹奏楽部には集まっている。


板野さんも、とても実力があって、とても年下とは思えない演奏をするんだ。


「今日はパート練からでしたよね?」


「あ、うん。」


「私、先に空き教室に行って音だししときますね!」


「あ....うん」


私が返事を返す前に、彼女は目をキラキラさせ私に一礼して音楽準備室から出ていった。


すごいな...。


やる気に満ち溢れてる。


あんなに目を輝かせて、心をはずませてさ。


心から音楽を好きな気持ちが、あの表情から溢れ出てるよ。



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