放課後、ずっと君のそばで。


コントロール出来ない涙が視界を奪う。


そんな中で見つけたのが、マグカップの破片の近くに転がったわたしのスマホだった。


そ、そうだ!


電話しなきゃ!


で、電話電話!


恐怖で小刻みに震える手が、スマホの操作を鈍らせる。


私は回らない頭でスマホの連絡帳を開き、やっとの思いで電話をかけた。


「こ、コウちゃん!! 助けてっ!!」




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