放課後、ずっと君のそばで。
「大丈夫。お母さん、しばらくお休みをもらったから。家でゆっくりして、体調整えてから仕事しないとね」
お母さんは肩をすくめた。
まだ入院していてほしかった。
病院にいたら、いつでも治療できるから。
もしも、また倒れてしまったら......。
そう考えるだけで、怖くて膝が震える。
「なんちゅー顔してんのよ」
「う......」
お母さんが、病室の入り口で立ち止まったままの私の眉間をつついた。
その反動で、体が少しのけ反る。
「そんなとこにシワ寄せてると、すーぐ老けるわよ」
お母さんが自分の眉間にシワを寄せて、私の表情の真似をした。
私がブスっと頬を膨らませると、それもまた真似をする。