放課後、ずっと君のそばで。
驚いた。
お母さんには、オーディションがあったことも、オーディションの結果も話していなかったから。
まぁ、去年も今頃オーディションがあったから、そろそろだろうとは思っていたかもしれないけれど。
だけど、まさかこんなちょうどのタイミングで言われるなんて思わなくて、目が丸くなった。
「康介くんに聞いたのよ」
え? コウちゃんに!?
「オーディションのあった日、康介くんがひとりでウチに来てね」
「うっそ!」
「夕方何時ごろだったかははっきり覚えてないけど、ユニフォーム姿だったわね」