放課後、ずっと君のそばで。
「食べようか」
話が長くなりお弁当を食べるタイミングを逃していた私達は、ようやく昼食にすることにした。
階段に腰かけて食べようと、それぞれ座ってお弁当を開いた。
その瞬間。
グラウンドから叫び声が聞こえて慌てて立ち上がった。
立花くんと目を見合わせてグラウンドを見下ろす。
「真田ーっ!!」
一瞬、何が起こったのか分からなかった。
副部長の徳永くんの叫び声。
次々とグラウンドに駆け寄る部員達。
そして、その真ん中には、コウちゃんが......。
足を抱くようにして、グラウンドに転がっている。
コウちゃん......?
なに?
なにがあったの?
なんでコウちゃん、あんなとこで横になってるの?
混乱する頭。状況把握が出来ない。
「うわぁぁぁ!!」
コウちゃんのうなり声が、ここまで聞こえてきた。
こ、コウちゃん!?
嫌な予感しかしない。