放課後、ずっと君のそばで。


「俺らも、いつまで部活できるかな」


立花くんの言葉に、私は小さな微笑みを踊り場のコンクリートに落とした。


「県大会、九州大会、全国大会。ダメだった時点でそこで終了。もう来年はないんだって思ったらさ、なんか寂しいよな」


私を見て、切なげに眉をハの字に垂らす。


「だからさ、全力でやってみようぜ」


「......え?」


「落ち込む前にさ、やらなきゃ。俺らは、命が短いんだ。出来るときにやらないと、多分、この先一生後悔すると思うよ」


立花くんに真剣に見つめられ、私はしばらく立花くんから目を逸らせられなかった。


さすがパートリーダー。


気づいてたんだね、私の悩み。


〝命〟が短い、か......。  

その命、繋ぐことができるかな......。


命がどんどん短くなる前に、引退して新しい道に進んだ方がいいんじゃないかな。


私は立花くんに曖昧に微笑んでみせ、納得したように頷いた。


本当は、納得してなんかいない......。


この複雑な気持ち、きっと誰にもわからないよ。




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