放課後、ずっと君のそばで。
「足音が聞こえたからな。トボ、トボ、トボって」
「.........」
「こんなトロそうな足音、おまえしかいないだろ」
コウちゃんは嫌みを言って、そして、静かに笑顔になった。
とても切な気に、眉を垂らして......。
「敗者復活、受かったんだってな」
突然の話題に、私は驚いた猫のみたいに、全身が飛び跳ねたような感覚になった。
「な、なんでコウちゃんがそれを知ってるの?」
私が目を丸くすると、コウちゃんは少しお尻を流木から浮かせて、ズボンのポケットからスマホを取り出した。
そして、ラインの画面を私に見せる。
「情報屋から速攻ラインきたからな」
情報屋......。
愛美か。
愛美の素早さは、情報番組に出られるくらいすごいと思う。
いつも新しいネタを持っていて、人を飽きさせない。