放課後、ずっと君のそばで。


おかしい......。

コウちゃん、こんなにしゃべるタイプじゃないのに......。


やっぱりコウちゃん、ショックが大きいんだよ......。


だからひとりでここに来て......。


何をしてあげたらいい?

私はどうするのがいいの?


「コウちゃん......」


「.........」


「コウちゃんは、大丈夫だよ。だって、コウちゃんサッカー部で一番なんだよ? 一番サッカーがうまいんだから!」


「.........」


反応のないコウちゃんの後頭部に向かって、力んで声を出す。


「誰よりも努力家で、誰よりもセンスがあるんだから! だから! 毎日病院に行って、毎日リハビリをしたら......」


「だったらどうだって言うんだよ!!」



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