放課後、ずっと君のそばで。
コウちゃんの叫び声で、私の体はよろめいた。
強い潮風のせいで、コウちゃんの声が何倍にも大きく聞こえたから。
コウちゃんは流木に座ったまま項垂れていたけど、大きなため息と共に勢いよく立ち上がった。
ギプスをはめる左足をかばうように、コウちゃんの体が右側に傾いている。
目は怒りで鋭くなっていて、私を睨み付けた。
「リハビリなら、言われなくたって毎日やってるよ!! それでも動かないものは動かないんだよ!!」
コウ、ちゃん......。
「思ったように動かせない気持ち、おまえにわかんのかよ!!」
「.........」
「スランプだか何だか知らないけど、部活に行かなかったおまえと一緒にするなよ!!」
心が、軋む......。