放課後、ずっと君のそばで。
「スランプでも、おまえは楽器が吹けるだろ!!」
未熟な自分が、恥ずかしい。
「俺は......俺はもう出来ないんだよ!! 俺のサッカー人生は終わったんだ!! この気持ち......おまえにわかんのかよ!!」
コウちゃんの金切り声、初めて聞いた。
こんなに、感情を露にして......。
それだけ、コウちゃんの肩には大きな不安や苛立ちが乗っかっているんだ......。
他人の私が、どうのこうの言えるような問題じゃない......。
コウちゃんの言う通りだ......。
ただのスランプで落ち込んでいた自分がバカみたいだ。
今のコウちゃんにしてみれば、スランプなんて何でもないのに......。