放課後、ずっと君のそばで。
それなのに、私は何をあんなに悩んでいたんだろう......。
なんであんなに大切な時間を潰していたんだろう......。
コウちゃんのように、時間を必要としている人がいるというのに......。
私が時間を無駄にしていたから、罰が当たったのかもしれない。
私の、せいなんだ......。
コウちゃんは、荒々しい息づかいで、私から遠ざかって行った。
砂浜に松葉杖をとられ、よろめきながら。
追いかけられなかった。
ただ唇を噛み締めて、コウちゃんの背中を眺める。
ツンと鼻の奥が痛みだし、ポロポロと涙が頬を伝った。
私のせい......。
私のせいだ......。
頭の中はそれだけになり、震える体は砂浜に崩れ落ちた。
声をだして泣いても、波の音がかき消してくれる。
コウちゃん、ごめん......。
ごめん......。
ごめん......。