放課後、ずっと君のそばで。
「ねぇ」
昼食時間。
私の机に来ていた愛美が、お弁当を広げながら口を開いた。
「あんたら、どうなってんの?」
心配そうな愛美が、周りを気にして前屈みになる。
「最近全然話してないじゃん。席だってこんなに近いのに」
愛美に言われて、私は大きなため息をついた。
「私のせいで、コウちゃんがこんなことになったんだなって思ったらさ......何だか、どうしていいのかわからなくて」
私が言うと、愛美は「はぁ?」と眉を寄せた。
「ちょっと待って。何で莉子のせいなわけ?」
「私のせいだよ」
「だから何でよ。何でそうなるの? 言い方悪いけどさ、怪我したのは真田くん本人のミスなんだから。莉子は何にも関係ないじゃん」
不服そうに言う愛美が豪快に大きく息をはいた。
私はお弁当をギュッと握りしめ、言葉を絞り出す。