放課後、ずっと君のそばで。


「嫌なことを言ってしまった真田くんの気持ちもわかるし、自分のせいだって思ってしまう莉子の気持ちもわかる......」


「.........」


「だけどさ、それってお互い本心を見せあわなきゃいけないでしょ?」


本心......?


「真田くんだって、莉子のせいで怪我したなんて思ってないはずだよ」


「.........」


「言いすぎて悪かったとも思ってるかもしれないし......だから、二人が話す、いいきっかけになるんじゃないかなって」


いいきっかけ?


これに行けってこと?


「無理だよ。去年もだったじゃん。コウちゃん、人ごみ好きじゃないんだから」


「だけど......」


愛美が言いかけたところで、コウちゃんが教室に戻ってきた。


私は手にしていた七夕祭りの用紙をグシャリと机の中に押し入れ、愛美と目を合わせて切なく微笑んだ。


行かないよ......コウちゃんは。




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