放課後、ずっと君のそばで。


「今の康介ね。少し攻撃的になってるの。莉子ちゃんにだって、今は何を言うかわからないわ」


......コウちゃん。


「傷つける事を言ってしまうかもしれないけど、それでも大丈夫?」


おばさんの表情から、コウちゃんの精神状態がいかに最悪なものかが伝わってきた。


誰にも相談できず、コウちゃんはひとりでもがき苦しんでるのかもしれない。


今頃、部屋でひとり、泣いているかも......。


私はおばさんに『大丈夫です』と強く言い、2階にあるコウちゃん部屋に通してもらった。


心配したおばさんが一緒にいてくれると言ったけど、私はふたりで話がしたいと断った。


< 207 / 312 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop