放課後、ずっと君のそばで。


「俺らはダメでも、白石さんの言うことなら聞くんじゃないかって......」


私は唇を噛んで、また、首を横に振る。


「コウちゃん、私のことも無視してるから......」


「.........」


「昨日ね、コウちゃんの家まで行ったんだけど、ダメだった。部屋から出てこないんだ」


「そっか......」


徳永くんの声が、悲しく廊下を転がった。


「ほら、今度7日に七夕祭りがあるでしょ? 神社で」


「うん」


「最近すごく塞ぎ込んでるし、いい気分転換にならないかなと思って誘ってみたんだけどね......何の返事もなし」


「そっか......白石さんでもダメか」


私は、眉間に力を入れて、小さく頷く。


「俺さ、どうしても、真田がこのまま部活を去っていくのが許せないんだ」


徳永くん......。


「試合に間に合わない程の怪我をしてしまったから仕方ないのかもしれないけど......だけど、それを受け入れて......受け入れるだけの器を持って、残っててほしかった......」


徳永くんが、太ももの横で拳を握る。



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