放課後、ずっと君のそばで。


「.........」


願い事......。

私の願い事はなに?


普門館?

もちろん、それはそう。


他には? 

他には、何がある?


私は目を閉じて色々考えた。


そして、あるひとつのことが、心の奥から沸き上がってきた。


コウちゃんだ。


コウちゃんが、広いグラウンドでサッカーボールを追いかけている。


自分の夢の普門館より、強く鮮明に目の裏に浮かんだ。


そうだ!

私の願い事はこれ。


コウちゃんが、もう一度グラウンドに戻れますように。


私は強くそう願い、目を開けた。


お母さんが鏡越しに、微笑みながら頷いている。


私も、広角を少し上げた。


私の願い事、叶うかな。


叶えばいいな。










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