放課後、ずっと君のそばで。


「サッカー部の連中に頼まれたんだ。おまえを、この祭りになんとか連れてきてくれって」


「.........」


「最初は断ったんだけどさ......やっぱり俺らも、何て言うか、サッカー部と気持ちは一緒っつーかさ」


「.........」


「見たいんだわ。もう一度、おまえがグラウンドで走ってる姿」


そう言うと、4人は頭をポリポリかいたり、咳払いをして空を見上げたりと、どうしたいいのかわからない、といった感じだった。


コウちゃんは。


この4人に対して、怒っているわけではない表情だった。


もちろん、無表情だけど、私にはそうなんだってわかる。


コウちゃんは大きなため息をつくと「もういいよ」と言った。


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