放課後、ずっと君のそばで。


「おまえら、先に帰れ。俺、もうちょっと話してくるわ」


コウちゃんが言うと、4人はお互いに目を見合せゾロゾロとその場を後にした。


私達は......。


どうしようかと悩んでいたけど、コウちゃんは私達に対しては何も言ってこなかったので、邪魔にならないように見ていた。


見物客がいなくなると、足元の砂利を鳴らしながら、徳永くんがコウちゃんに近寄った。


「あいつらを悪く思うなよ。頼んだのは俺なんだから」


「別に、思わねぇよ」


コウちゃんは息を吐き捨てるように言い、乾いた笑いを見せた。


「で? 用件はなに?」









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