放課後、ずっと君のそばで。
「真田! しっかりしろよ! おまえキャプテンだろ!」
「.........」
「おまえが......キャプテンがいなくても、俺らは必死で練習やってんだよ!」
徳永くんの声も、少しだけかすれてきた。
「正直、おまえの欠けたチームは力不足だよ。それでも、少しでもカバーしようとみんなやってる!」
「.........」
「何でだかわかるか? 真田!」
徳永くんが唇を強く噛んだ瞬間、彼の瞳から涙がポロリとこぼれた。
「おまえを、試合に出させる為だよ!!」
「何度言えばわかるんだ!!」
徳永くんの声に、コウちゃんの金切り声が重なった。
「俺は、試合には出られな......」
「それは、予選の話だろ!!」
徳永くんの叫ぶような声に、コウちゃんは押し黙った。