放課後、ずっと君のそばで。
みんなが、コウちゃんのことを考えていてくれたんだよ。
よかったね。
幸せだよね、コウちゃん。
「おまえ、よかったな、足怪我してて」
コウちゃんが眉をしかめる。
「怪我でもしてなかったら、これで殴ってたよ」
徳永くんはそう言って、固く握った拳を見せた。
それを見たコウちゃんが、小さく笑う。
そして、徳永くんも笑った。
よかった......。
コウちゃんの怪我はまだまだよくならないけど、先に待っているのは絶望だけじゃないって、わかったから。
試合に出られるようになるまで、きついリハビリとかあるかもしれない。
だけど、今のコウちゃんなら乗り越えられると思う。
コウちゃん。
インターハイの夢、また一歩近づいたね。