放課後、ずっと君のそばで。


「私は運動音痴だけど怪我したことありませんよ~だ」


助けようとした私がバカだった。


すみませんね、お節介やいて。


私はフンっと鼻息を鳴らし、踵を返した。


喧嘩しようと思って助けたんじゃないのに。


あ~もうっ! 

合宿スタートからこんなんでどうすんのよ!


いやいやいや!


これは、合宿なんだ。


九州大会に向けて朝から夜まで練習するためにここに来たんだ。


たまたまサッカー部と同じ場所だからって、気を抜いちゃダメだよ。


これはあくまでも合宿。


コウちゃんは関係ない。

< 253 / 312 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop