放課後、ずっと君のそばで。
コウちゃんも気まずかったりする?
でも、もし気まずかったら、コウちゃんは席を移動するよね。
あの時はただ、私の唇にマウスピースの跡がついていたから触っただけのこと。
それ以外に理由はない。
あれこれ余計なこと考えているのは、私だけ......だよね。
「......っ?」
ハンバーグを全て食べ終え、盛り付けられていた野菜に手をつけていると、隣からハンバーグの欠片がついたフォークが現れた。
隣を見ると、コウちゃんが『食えよ』と顎でハンバーグをさしている。
「腹減ってたんだろ? 俺のやるから食え」