放課後、ずっと君のそばで。
時間をカウントダウンしていて、合図とともに、一組ずつスタートしている。
みんな、楽しそうだ。
私は、ここでサボっているところが見えないように、階段に座り込んで問題集を開く。
「......あ」
ページをパラパラめくっていると、B5の用紙が出てきた。
『進路希望用紙』と、大きなブロック体で書かれている。
そうだった......。
進路......。
進学? 就職?
それすらも決まらない。
高校3年のこの時期に何も決まっていないなんて、きっと私くらいだと思う。
やりたいことが見つからないし、将来が見えない。
早く記入しなきゃいけないのに、私は大きなため息をついて、また問題集の間に挟んで、パタンとページを閉じた。