放課後、ずっと君のそばで。
私は表彰式が終わると、みんなと一緒にバスには乗らず、すぐにお母さんの病院に向かった。
走って病室に滑り込むと、ベッドに横になるお母さんと椅子に座るコウちゃんが話をしていた。
「莉子......」
お母さんが力なく私を呼ぶ。
「お母さん、大丈夫?」
急いでお母さんのもとに近寄ると、お母さんは小さく微笑み頷いた。
「しばらく入院することになったけど、どこも問題はないって」
「......よかった」
「ごめんね、心配かけて」
弱々しいお母さんの声に、私は首を横に振る。
そして、コウちゃんに目を向けた。