放課後、ずっと君のそばで。
「急にして、ごめん」
私は緊張で息をするのもやっとで、コウちゃんの言葉に答えることができない。
「莉子。俺、ずっとお前が好きだった。これ、おまえは知らないと思うけど、おまえの唇にマウスピースの跡がついてるのを見るだけで、俺の理性ぶっ飛びそうだったんだ」
「ぶ、ぶっ飛ぶ、って......」
顔が一気に熱くなる。
「キスしたい気持ちを抑えるって、どんなに大変かわかんねぇだろ」
「わ、わかるわけないじゃん! え、ていうか、コウちゃん、え、私のこと好きって、え、本当?」
私がパニックになりながら聞くと、コウちゃんは真剣な表情で頷いた。
「おまえは? おまえは、どうなの?」
コウちゃんに聞かれ、今まで秘めていた想いが一気に体をかけ上ってくる。
「好きっ!」
即答。