放課後、ずっと君のそばで。
「好き好き好き好き! 大好き!」
何回でも言いたいくらい好き。
「ずっとずっと大好きだっ......キャッ!」
言っている途中で強く抱き締められる。
一瞬驚いて思考が停止したけど、数回瞬きしてから、私もコウちゃんの背中に手を回した。
あぁ、コウちゃんの匂いだ。
香水でも、柔軟剤でもない、コウちゃんのいい匂い。
そんなコウちゃんの匂いに包まれているなんて、まるで夢みたいだ。