放課後、ずっと君のそばで。
『俺、高校に入ったらキャプテンになって、トップをとるんだ! そして、将来はプロのサッカー選手になる!』
幼なじみのコウちゃんは、小さい頃からずっとそう言っていた。
今は、自分の感情を表に出さないクールな性格になってしまったけれど、頬を赤らめて興奮気味に言っていたあの頃と、気持ちは変わっていないはず。
それなのに、私は......。
「えー、ですから、みなさんも、勉強も部活も目標を持ち、常に夢を忘れることなく、頑張って頂きたい!」
校長の長い話が終わると、サッカー部員達はコウちゃんを先頭に舞台からゾロゾロと下りていった。