放課後、ずっと君のそばで。
「つーか莉子。おまえいつも見てんのかよ」
ヒィィッ!!
私は肩をビクッと上げて、目を泳がせる。
「部活はどうした、部活は」
ヤバい!
部活をサボって見ていること、バレてしまう。
私のバカ!
なんで地雷踏むのよ!
「い、いや、ほら、たまたま見える時があるのよ、音楽室から」
ハハハ~と、ぎこちなく笑う私。
危ない危ない......。
非常階段からコウちゃんを見ていることは、絶対に秘密なのに......。