だから、お前はほっとけねぇんだよ

「なぁっ!?」


バカって‼
せっかくかわいこぶったってのに……


眉を垂らしてビックリするあたしの顔を見て、笑いを噛み締めている琥侑。



「そんな事言うんだったらもうあげない!」


「はー?ごめんって」



誤っているわりに反省の色が全く見えない琥侑に、あたしはムッと唇を尖らす。



「俺が悪かったって、な?」


「っ‼」



俯いてたあたしを下から覗き込む琥侑の仕草に、不覚にも胸を高鳴らせる。


……う″
格好良すぎ……



「あー面倒くせー!ホラ行くぞ」


「っは!?」



痺れを切らした琥侑は、あたしの右腕を掴み店の方へとズンズン歩く。


なーーッ!?

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