だから、お前はほっとけねぇんだよ
がっくんが頼んだ『3色そうめん』が来た後、あたしは昨日の出来事を一通り彼に告げた。
「要するに、琥侑を拒否っちゃったわけだ?」
「……うん」
驚きもしないがっくんに苛立ちを感じながらも、あたしは素直に返事をした。
……今、頼れるのはがっくんただ一人。
「何、琥侑のこと嫌いになったの?」
……え?
がっくんの口から出た意外な言葉に、あたしはパッと顔を上げた。
……がっくんの眼が、さっきと違う。
「それは……違う」
「そっかー、じゃあもう答えは出てるよ」
真剣な顔になったかと思えば、急にニヘラと笑いをこぼしたがっくん。
「意味わかんないんだけど……」
「だから、向き合えってこと」
「は?」
向き合う?
「琥侑とちゃんと向き合ってみな」